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賛否両論

#12 【就活戦記②】〜ベンチャーへの違和感から就活の結末まで〜

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◾️目次

 

これから就活する学生に聞いてほしい。


ベンチャーの決まり文句「成長」のワナ 

親友との再会で就活を始めてみたワケだが、次第に違和感を抱くようになった。

ベンチャーが数多く集まるイベントは多数あって、そこで言われるのは「1年目から新規事業の立ち上げに関われる」「新人でも圧倒的に成長できる」。

最初はこうした熱いワードに惹かれていたが、よくよく考えてみてほしい。

ベンチャーの言う、新規事業は果たしてどれほど大きなものだろう。

リーダー的立場で事業立ち上げに携われたとしても、社会からみたら微々たるものかもしれない。一方で、下っ端かもしれなけれど、大企業で携わったプロジェクトは、社会にとって大きな影響力を持つものかもしれない。

さらに注意したいのは、年齢層。

大企業に比べ、ベンチャーは"多様な"人材が集まるように見える。多くが2,30代で構成され、熱量のある組織だろう。だけど、おじさんおばさんのいない組織って、どうなの。

と、思う。おっさんが嫌われる時代だが、一方で圧倒的経験値を持つ4,50代も当然いる。

なんの考えもなしに、「成長」にとらわれてベンチャー志向になるのは危険だ。大企業という選択肢を捨てる前に、1度立ち止まって考えてほしいところだ。

 

僕は、やっぱり小さなベンチャーで1年目から新規事業に携わったところで、「成長したな」という幻覚に陥るのではないかと思った。そして何よりも、自分はメディア企業で働きたいという大前提を思い出した。 


記者になる 

ある合同説明会で、共同通信社の記者さんが登壇していた。いわゆるマスコミの一つで、メディア志望の僕にとっては興味深い企業の一つ。

そのトークの中で、僕は記者という仕事に強く惹かれた。編集者と違い、テーマを持って毎日異なる現場で多様な人たちに名刺1枚で会いに行ける。そんな仕事に魅力を感じた。

もっと話を聞いてみたいと思い、すぐにTwitterで記者として働く人に、「話を聞かせてほしい」とDMを送った。すると快諾してくれ、1対1でお話をする機会をいただいた。

現役の方に話を聞くのは本当に新鮮で、記者になりたい欲は、いっそう強くなった。


インターン移籍 

一方で、インターン先でやっている編集者の仕事にもかなり惹かれていた。

編集者か記者か。(ちなみに、0から1を拾い上げる足し算の仕事が記者、そこから必要な部分を吸い出す引き算の仕事が編集者。というのざっくりとした僕の解釈です)

 

でも百聞は一見にしかず。幸運にも、同じ会社内には、Business Insider Japanというニュースメディアが存在し、幾人かの記者が在籍していた。僕はインターンながら、無理を言って、異動させてもらうことにした。それが5年生の6月。内定が出始める時期で、ちなみに僕の親友は2月には内定を獲得していた。

 

Business Insider Japanには学生インターンも多数いて、刺激が多かった。取り扱うのは社会問題。取材に同行させてもらったり記事の編集に携わったりする中で、大手メディアの記者になることを決意し、本格的にエントリーを始めた。

 

有名経済誌の記者、新聞社の記者、ネットメディアの記者など、最終的には7社を受けた。

エントリーの段階で落選したり、面接までたどり着いて落ちたり、どんどん持ち駒はなくなっていく。意地になっていた僕は、周りの声も聞かず、記者職一本で勝負した。

しかし、本当に残り1社という崖っぷちの状況に陥り、もはや「どうにでもなれ」の精神で闘った。だけど思いのほか選考は順調に進み、今でも奇跡のように感じるが、この崖っぷちで残った1社から内定をもらうことができた。

 

採用通知の電話を聞いた時には、ものすごい勢いでガッツポーズした。「受かったぞおおおお」といろんな人にラインした。

 

そんな訳で、念願の記者職を勝ち取ることができ、そして9月には、中央大の卒業が確定した。

タイのインターンから日本のメディアインターン、そして親友との再会で就活開始、記者を目指し奮闘、崖っぷちで内定、そして大学卒業。

こんな奮闘劇を送った。

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